材料ガイド
三河産業では、Carbon DLS 対応のエラストマーから高剛性・耐熱樹脂まで、用途に応じて材料を選択して製造しています。下表の特徴と代表物性は、Carbon 社の材料ページに掲載されている値です(2026年10月時点)。
エラストマー(弾性体)
| 材料 | 特徴 | 硬さ | 破断伸び | 引裂強さ | 反発弾性 |
|---|---|---|---|---|---|
| EPU 41 | 高弾性・耐引裂性・高いエネルギーリターン | 73A | 250% | 20 kN/m | 30% |
| EPU 43 | 柔らかく耐久性に優れ、衝撃を減衰(屈曲疲労 35万回超) | 76A | 380% | 23 kN/m | — |
| EPU 44 | — | — | — | — | — |
| SIL 30 | 非常に柔らかく、生体適合性があり、引裂に強い | 35A | 350% | 10 kN/m | 20% |
| LOCTITE® 3D MED414 | 医療機器・皮膚接触用途向けの軟質材料。検証済みプロセスで ISO 10993-5 / -10 / -23 に適合可能(Henkel 社発表) | — | — | — | — |
主な用途:ラティス構造の緩衝材、グリップ、パッド・シール、皮膚に触れる部品、Dermis、Nidus(弾性タイプ)
高剛性・耐熱
| 材料 | 特徴 | 引張強さ | 破断伸び | 引張弾性率 | HDT |
|---|---|---|---|---|---|
| EPX 82 | 高強度・長期耐久性・機能的な靱性 | 84 MPa | 8% | 2,800 MPa | 130 °C |
| EPX 86FR | 難燃性(UL 94 V-0 @2mm)・靱性・長期安定性 | 94 MPa | 5% | 3,300 MPa | 135 °C |
| LOCTITE® IND147 Black | 高耐熱・高剛性・寸法安定性・表面品質(Henkel) | 67 MPa | 2.4% | 3,190 MPa | 291 °C |
| Ultracur3D® RG 3280 | セラミック充填・高剛性・高耐熱(Forward AM) | — | — | — | — |
主な用途:自動車部品、ロボットハンド、治具、電気・電子機器の筐体(難燃)、耐熱部品
高靱性・半硬質
| 材料 | 特徴 | 引張強さ | 破断伸び | 引張弾性率 | HDT |
|---|---|---|---|---|---|
| RPU 70 | 高強度・靱性・高延性(バイオ由来 32%) | 40 MPa | 100% | 1,700 MPa | 60 °C |
| RPU 130 | 強靱・高耐熱(バイオ由来 30%) | 35 MPa | 100% | 900 MPa | 120 °C |
| FPU 50 | 高靱性・耐疲労性(バイオ由来 30%) | 25 MPa | 200% | 700 MPa | 70 °C |
| LOCTITE® 3843 Matte Black | 剛性・靱性・平滑な表面品質(Henkel) | 51 MPa | 43% | 1,800 MPa | 63 °C |
| LOCTITE® 3D IND3380 Black | 高温対応・ESD(静電気拡散)特性(Henkel) | — | — | — | — |
主な用途:筐体、ブラケット、ヒンジ・スナップフィット、衝撃を受ける機構部品、静電気対策が必要な治具
汎用
| 材料 | 特徴 | 引張強さ | 破断伸び | 引張弾性率 | HDT |
|---|---|---|---|---|---|
| UMA 90 | 造形が速く、着色が容易 | 30 MPa | 30% | 1,400 MPa | 45 °C |
主な用途:形状確認用の試作、治具
※ 物性値は各材料メーカーの公表値で、試験条件(造形方向・後硬化条件・HDT の荷重条件など)は各社の技術データシート(TDS)をご確認ください。「—」は公式ページに数値の掲載がないものです。表の値は材料同士の比較の目安であり、設計値・保証値ではありません。強度や耐熱が求められる部品は、試作品での評価をおすすめします。
材料選びのポイント
- 柔らかさ・緩衝性が必要:EPU 系をラティス構造と組み合わせると、部位ごとに硬さを変えた一体部品を作れます。
- 強度・耐熱性が必要:EPX 82、さらに高い耐熱性が必要なら LOCTITE® IND147 が候補です。
- 落下・衝撃に耐える:RPU 130、RPU 70 が候補です。
- 繰り返し曲げる:FPU 50 が候補です。
- 難燃性が必要:EPX 86FR(UL 94 V-0 @2mm)が候補です。
- まずは形状を確認したい:UMA 90 で低コストに試作し、量産材料で再評価する進め方もあります。
技術データシートが必要な場合や、材料選定にお悩みの場合はお問い合わせください。
材料選定のご相談
使用環境と必要な性能をお知らせいただければ、最適な材料をご提案します。